福岡県の人気観光地、糸島市。
糸島は福岡市に隣接している陸続きの半島。
海沿いのドライブコースをちょっと入った志摩小金丸を車で走っていると、ログハウスにかけられた「ちきゅうや」の看板が見えてくる。
ちきゅう屋とは?
ちきゅう屋さんのホームページには「ちきゅう屋は銘酒をばかりを集めた酒屋さんではありません。めずらしくておいしいお酒が見つかる酒屋です。」と書いてある。
お店に入って日本酒のラインナップを見てみると確かに人気の日本酒もあるが、九州ではなかなか見ないお酒や、人気酒造だけどあんまり見ないお酒などが並んでいる。
ちきゅう屋さんは酒屋なのに音楽ライブのイベントを企画したり、落語イベントを開催したりなどおもしろいことが大好きなのだ。
そのサービス精神はホームページにまで及んでいる。
店主の紹介は取締役ならぬ、取り締まられ役となっている…….
未確認情報ではあるがきっと奥さんに取り締まられているのだろう。
思わず顔がほころぶ手書きポップ
店内にたくさん並べられたほとんどのお酒1つ1つに手書きポップがかけられている。
このポップがなんともおもしろくて思わず笑ってしまう。
手書きポップに込める想い
「お客さんは山田錦100%とか精米歩合60%とかそういう情報を求めているんじゃない。」
やさしい口調で語る末松さんの瞳は力強い。
ふつうの人にとって、精米歩合や山田錦と書いてあっても買う判断材料にはできないと言う。
またこういう話もあった。
辛口のお酒が好きと言っていたお客さんに日本酒度+10度のお酒を出しても
「違う!」
と言われたこともあった。
日本酒の基準で言うと+10度は超辛口で
「うちではこれ以上辛口のはないです….」
と答えたが今まで飲んできたお酒をいろいろ聞いてみると、お客さんの好みがわかってきて別のお酒を勧めたところ
「そうそう!こういうのだよ!」
と言われたこともあったとのこと。
フルーティーや辛口などの判断はあいまいで人によって違う。
ぼく自身がいろいろと日本酒を飲んで感じるフルーティーや辛口も日本酒度は一致しない。
だからこそ「face to face」で直接会って相談できる酒屋さんの存在って大事だと思います。
アマゾンを見ればたくさんの品ぞろえはあるけど相談はできないから。
手書きポップのアイディアはどうしているの?
これだけたくさんのポップの文言を考えるのは大変なのかな〜と思って聞いてみた。
Twitterでネタを集めたり、ヴィレッジバンガードのポップを勉強をしに見に行ったこともあるとのこと。
地道な努力の積み重ねが店内の楽しげなポップになっているんだなぁ〜としみじみ。
編集長のあとがき
1つ1つ手書きで書く労力を想像すると、お客さんへの想いがあるからできることなんだろうと思う。
ぜひ手書きポップと店主のあたたかみを感じにお店に足を運んでほしいと思う。
ちなみにsake心のInstagramはちきゅうやさんのポップからヒントを得ておもしろおかしく日本酒を紹介している。
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