こんにちは!
きき酒師の本橋へいすけです。
寺田本家の蔵開きイベントで試飲係を担当しました。
仕事は午前で終えたので午後からは全種類の日本酒を飲んだので味の違いをまとめました。
目次
寺田本家とは
昔ながらのお酒の造り方で自然酒を醸している蔵。
無農薬の米を使い、蔵に住みつく菌と共に微生物の声に耳を傾けながら酒を造っている。
先代の寺田啓佐さんが書いた「発酵道」は日本酒ファンのみならず幅広い世代に生きるバイブルとして人気です。
寺田本家の12種飲み比べレポート
寺田本家のお酒を飲み比べた全種類をまとめました。
1.なんじゃもんじゃ
精米歩合80%
酸度3.1
アルコール度数20.5%
日本酒度+7
の生原酒。
まろやかな口あたり。
生のフレッシュさがあり、アルコール度数が高いので後から喉にキレがくる。
2.花啓く
精米歩合80%
アルコール15%
酸度2.6
日本酒度-32
蔵の説明の紙には濃厚な甘口の熟成酒と記載。
熟成3年と書いてあるけど実際は5年熟成させているとのこと。
ナッツや黒糖のような風味を感じる。
紹興酒のような味をイメージしていただけるといいかと。
甘めだけど古酒までのクセの強さはない。
試飲係を担当して熱狂的に好きで何回もお代わりをする人と、苦手!という人に好みが分かれたお酒。
3.醍醐の泡
精米歩合90%
アルコール14%
酸度8.0
日本酒度-62
スパークリングタイプのにごりの日本酒。
スッキリした味わい。
4.発芽玄米酒むすひ
精米歩合100%
アルコール12%
酸度9.1
日本酒度-16
めっちゃ酸っぱいです。
りんご酢のような感じ。
5.大吟醸五人娘
精米歩合50
アルコール15%
酸度2.0
日本酒度0
芳醇旨口の大吟醸。
花や白砂糖のような香りを感じます。
裏に隠れるナッツの香りなど複雑性がある。
まろやかでやさしい口当たり。
木のような味とさわやかな酸味があり、飲み終わりには心地よい軽快なキレを感じる。
6.寺田本家木桶仕込み
精米歩合80%
アルコール20%
酸度2.9
日本酒度+10
木桶にはたくさんの微生物が住まうと言われています。
その微生物たちが木桶ならではの独特のまろやかな味わいを生み出してくれます。
原料のお米は自家田で育てた在来種・中生神力。生もと造りで丁寧に仕込みました。
寺田本家の紹介文より
生もと由来のヨーグルトのような香りにシダのような木の香り、裏に少しナッツのような香りを感じる。
酸味や苦味もある。
口当たりはまろやかで、飲み終わりには喉にピリピリする感じもある。
7.純米90%香取
精米90%
アルコール15%
酸度2.4%
日本酒度+8
生もと造り。
8.五人娘純米吟醸
9.五人娘純米酒
寺田本家の定番はこれ。生もと造りならではの、コクと酸味・旨みのバランスのとれた味わい。無ろ過の酒は琥珀色。乳酸菌の酸味も程良く身体が喜ぶ酒。微生物が醸した豊かな味を楽しめます。寺田の酒が初めての方はぜひ五人娘を。冷やでも、軽く燗しても旨い酒です。
10.懐古酒(かいこしゅ)
平成15BY
精米歩合65%
アルコール18%
酸度2.1
日本酒度+4
五人娘の原酒が10年以上の熟成により、金色に色づいた。
お好みで水や氷で割ったりにしてすっきり飲んだり、燗にして風味も楽しんだり。
11.お蔵フェスタ限定生原酒
精米歩合70%
アルコール15.5%
酸度2.7
日本酒度-1
亀の尾100%(酒米)
うすにごりのお酒。
12.五人娘 無濾過 純米生酛
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